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2008年6月20日金曜日

心身症とはどんな病気?

仕事がうまくいかない、ハードな受験勉強、家庭生活でいやなことが続く、大切な人との死別、など過剰なストレスが続くと、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、体の病気となって現れることがあります。

これが「心身症」です。

心身症は、心の病気そのものの名前ではなく、持続したストレスがかかっているために体に障害が起きていると認められたときのみ使われる病名です。

一般に、心身症は自分の感情を言葉に表現できにくい子供や、感情を抑制しやすい人(失感症)に多く見られます。

そのため、治療には単なるストレス環境の除去のみならず、心理的にも長い時間がかかります。
心理的な治療が不完全だと最初の症状が治っても次に別の症状が現れたりします。(症状偏移)

症状について

心身症に関係する病気は実に多くあり、循環器系では本態性高血圧、呼吸器系では気管支喘息。消化器系ではしゃっくり、十二指腸潰瘍、慢性胃炎。皮膚科系ではアトピー性皮膚炎、円形脱毛症、などが代表です。

これらはストレスを自覚していなくても起こることがあります。

また、これらの病気だけでなく、すべての病気には何らかのストレスが関与しているといわれ、心身症でない病気の方がむしろまれだと考えられます。

周囲の人の対応

心身症の原因は、過剰なストレスです。

本人が、体に現れた障害の原因を「ストレス」と認識しているなら、すぐに受診をすすめ、家庭ではできるだけリラックスできるように過ごさせます。

ストレスの自覚がないなら、たとえば残業が続き睡眠時間が短くなっているなど、原因と思われることを把握して、家族も一緒に受診して、医師とよく相談することです。